4 :高角砲は現在、海魂社製のレジンキットを使用しております。

5 :パラヴェーン、掲揚機、通風筒はハイモールドレジンに付け替えます。
   (一部、通風筒はサイズの違いにより、真鍮製を使用)

2 :機銃関係は、現在ファインモールド社のナノドレッドシリーズを一貫して使用しております。
   各機銃付近にハイモールドレジンによる弾薬箱を設置します

機銃製作例(防弾盾は状況により取り付け)

3 :主砲、副砲の砲身は真鍮製に付け替えいたします。砲塔などディティールはエッチング等を
   使用し、出来る限り精密に再現します。

主砲製作例(20.3cm砲)

高角砲製作例

6 :各種測量機器はエッチングパーツにて追加または交換します。
   双眼鏡はハイモールドレジンに交換します。

7 :探照灯は現在、ピットロード社のハイモールド装備品セットを使用しています。夜戦を想定した
   または使用したであろう行動状況により、クリアパーツキットを使用し、クリアーガラス表現もいたします。

8 :係留時または通常行動中の再現として、天幕支柱や支持ロープなど。タラップなどを配置。
   係留桁も配置します。

9 :甲板に配置する、備品は、当工廠で考えうる限り必要な物だけを配置していきます。
   無駄に甲板上に木箱や整理されていないロープ等は指示の無い限り配置しません。
   当工廠の考え方に、厳格な規律で統率された日本海軍が甲板上を無駄に散らかす事は
   逆にリアリティーを損ねるだけだと考えております。
   (水密扉の開状態の再現も厳密には開けっ放しはありえないと考えております:依頼時に相談)


塗装

塗装の基本 :塗装はクレオス社のラッカー塗料にて行います。
         筆塗り箇所はファレホ社の水性系塗料にて行います。

3 :船体基本色は考証に基づく各工廠色を使用し、塗装します。

4 :木甲板は、タン色をベースに最大6色の段階色を調合し、甲板の板毎に多重塗装表現
   を行います。若しくはグラーデーションによる表現。

  1. :船体のヒケ(凹み)や接着ラインなどはパテ等の素材にて補修します。

リノリウム押さえ金具加工例。退色表現多重塗装

4 :主に空母、または戦艦等の木甲板は多重塗装を行います。面積、状況により3〜6層。

機銃座製作例

4 :梁の部分はモールドを撤去し、三角板エッチングなどで作り変えます。精密感の向上のため資料などを
   参考にし、追加で再現できる部分は出来る限り表現します。


7 :機銃台座などは縞板エッチングを使用します。通路手摺り、ブルワーク等はエッチング、または極薄の
   プラシート材にて作り変えます。

2 :各吸気口、水密扉、キャットウォークなどは考証、資料を参考に正確な位置にてエッチングに交換します。

1 :艦橋窓枠部分はエッチングに交換し、窓ガラス表現を致します。

1 :各種装備品は考証に基づき、よりディティールのよいパーツに取替え、追加していきます。

装備品

5 :メイン、サブマスト共に真鍮線にて作り変えます。0.4mm〜0.8mm ヤードは0.2mm〜0.4mmを使用。
   マスト基部などは一部キットパーツを使用し、メーカーのバランス表現から大きく変わらないよう配慮します。
   舵柄信号、その他信号灯を追加していきます。

3 :煙突は排気口は開口し、整流板を取り付け、雨水避けファンネルをエッチングにて取り付けます。その際は
   煙突上部より光源が入り込みますので煙突内部には入念な遮光処理を行います。
   蒸気捨管はキットのモールドを撤去し、真鍮パイプ0.4mm〜0.6mmにて作り変えます。
   キャットウォーク、ラッタルなどは考証や資料を参考にモールドを撤去しエッチングにて作り変えます。

探照灯製作例

1 :遮光処理は入念に行います。船体・煙突内部等 黒系塗料使用

通常行動時の製作例(タラップ、天幕支柱)

オークションには某国のモデラーによるこういった出品作例も。

日本人の性質、気質を全く理解しておらず、ただ部品を多く
配置すれば売れる、と思っているだけの浅はかな作品です。
日本の歴史を深く理解しコレクションされてる皆様には
このような某国の作品には手を出されないように願うばかりです。

2 :下地のサフ代わりに船体と同色(グレー)系の濃い塗料で薄く塗装し、
   傷などのチェックを行います。

5 :リノリウム塗装はクレオスの専用色を使い、最大3色の段階色を調合し、年次の設定により、
   部分的に張替えをした表現塗装を行います。

6 :キャンバスや主砲防水布などの白色系の塗装は基本、筆塗りにて塗装します。
   ファレホ社の水性系塗料を使用します。

7 :スミイレ、汚し、サビ表現にはアクリル系塗料、最大5色にて調合し場所ごとに最適な
   表現を行います。

8 :トップコートはラッカー系塗料にて行います。基本、つや消し、艶ありの割合は8:2です。

環境をお考えの場合には、全色水性系塗料での仕上げも承っております。尚その場合には、
納期は通常の1.5〜2倍のお時間を頂きます。

6 :掲揚クレーンや探照灯台などのトラス構造物は、エッチングに交換し精密感の向上に努めます。

煙突製作例

所謂、一般に使用されているであろう、模型用の透明プラ板は使用していません。

経年劣化の少ない、UVカット&コーティングされた透明シート素材を使用。

艦橋構造物

マスト製作例


洛南工廠:製作方針

2 :船体のウォーターライン・喫水線の水平ラインは加工修正し、徹底した水平ラインにします。
  船体加工終了時、または最終の竣工撮影において、両舷から撮影した喫水線ラインを公開します。

7 :船窓の浮沈対策によって施工された窓蓋はエッチングにて表現します。

基本的は、ご依頼者様のご希望に沿うように製作する事を大前提としております、
しかしながら工作方法、技術などについては製作者による個性、主張もありますので
こちらの方針をご覧頂き、ご理解ご了承を頂ければと思います。

こちらの製作方針は依頼作品のクオリティの均一化、透明化を目的に掲載していますので、
オークション作品につきましては、数点の工程を省いて効率優先化している場合がございます。

リノリウムの部分張替えによる多色塗装は基本2〜3色。
年次設定により再現しません(竣工時などは全て新品のため、その必要が無い)
重度のリアリティーを求める場合は部分的に剥がれた甲板の再現も要望により行います(船体色)

2 :アンカーチェーンは金属製の鎖に交換しケーブルホルダー、チェーンパイプ、キャプスタンはレジン製に交換します。

甲板多重塗装例。

パターン2 :
横のラインは凸モールドで再現し、
縦のラインは凹モールドでの再現。

8 :アンカーの表現はエッチングパーツに交換し、アンカーホールの位置などは考証に基づき正確な位置にて開口します。

9 :汚水捨管などの突起物は、入手した資料の考証を参考にしてキットのモールドの位置と違えば新たに作り直します。

エバーグリーン、プラストラクト社製の精密なエッジのプラ角材0.35mm〜0.7mmまでを使用します。

11 :展示ベースに取り付けるために、艦底に2箇所のHEXナットを取り付けます。戦艦クラスだと前後の主砲付近です。

甲板

6 :船体の製造時、鋼板による溶接痕の再現は、3パターンの中から各艦艇の特色に合わせて選んで施工します。

5 :舷外電路については考証に基づき、当方の見解でラインを決めエッチングパーツにて取り付けします。
  なお、最新キット等の元のモールドの精密さによってはご相談の上、あえて残す場合があります。

このような画像が提示されてる作品は安心感があります

他のオークション作品にあるような、喫水線パーツと船体との接着ラインをそのままにしての製作は致しません。

水平のラインがキレイに出ているのをご確認頂けます

船体

3 :ボラードは真鍮製アフターパーツに交換します。

4 :船体のプラ材に光などによる透過によって透けてしまう事を防ぐため、内部は遮光処理をします。

難燃対策の表現塗装、シンプルな単色塗装、全体のバランスに配慮したグラデーション塗装など、
ご希望に沿った塗装をさせて頂きます。

実際に透ける事はないと思いますが、
最終的な塗装時には質感の向上つながります。

パターン1 :
横、縦のライン共に凸モールドでの再現。
遠目からでもひと目で分かるくらいです。

パターン3 :
横、縦のライン共に凹モールドでの再現。
または横ラインはサフによる段差にて表現。
間近で見たり、光の加減でわかる具合です。

サーフェーサーのライン幅は基本2mm。大型艦艇の場合は2.5mm

艦艇の特徴とは、竣工時や開戦から間なしは見た目には分からない程度と解釈しています、
時間がたつにつれサビや汚れなどで遠目でもわかるくらいになるものと考えており、
それを表現するように1から〜3の間で施工していきます。
(しかし実際の溶接痕の大きさ自体は竣工時から変わらないはずだと思っています)
また、巡洋艦など
特に船体のラインが流麗で美しいものや、窓蓋、その他のモールドが多い場合、表現がクドく
なりそうな時は3の技法でジックリ見たときに分かるようにしています。

10 :喫水線ラインの塗装は艦艇の種類によって0.5mm〜0.7mmの幅で艦艇色にて塗装します。
   なお、レイテ沖海戦時期あたりになると機銃の増設、浮沈対策などで総排水量は竣工時より増加していると解釈して
   いますので、喫水線は再現しません。(航空兵器未搭載のレイテ時の瑞鶴等の空母は除く)
   喫水線を見せない時は乾舷の高さを加工により調整します。
   また、キットにて初めから喫水線の指定の無いキットなどは再現しません。


製作環境 :生活常温環境にて作業します。製作期間中は施工時以外は透明プラ製ケースに収納し
        ホコリ対策等を行います。直射日光の当たらない箇所にて施工、保管します。
        作業中は1127ルーメンの作業用照明(蛍光灯)を20〜30cmの距離で照射しながら塗装の
        確認や各パーツの全体の仕上がりを常に確認しながら作業いたします。

5 :主に巡洋艦などに装備されるリノリウム甲板押え金具はオーバースケールなのは承知していますが、
   真鍮エッチング製の押え金具を装着します。

  1. :通風筒、ウインチ、パラヴェーン、ホースリール、昇降扉は、キットのモールドを撤去し、考証による正確な位置に

エッチングまたはレジンのアフターパーツにて、取り付け直します。

しかし、こういった作品が多く出回っているのも事実です・・・

このような艦首、艦尾の反りは最初の加工で修正します。

オークション作品などでは両舷から撮られていない作品が多く、船体の反りが確認出来ない怪しい作品が
多く見受けられますが、当工廠では必ず作品画像に両舷水平画像を添付、公開しております。


3 :船体の内部は長く展示して頂けるよう、経年劣化がおきないようにプラ角材などで補強します。

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